フランス旅行 2012.7
予定していた便が、朝早くの成田発であったので、上野駅の三井ガーデンホテル上野に前泊しました。 何かと不便な成田空港ですが、スカイライナーを利用すると便利です。 席は事前予約するよーにとのお達しでしたが、結構スカスカなので当日予約でもOKだと思います。
しかし、(僕だけかもしれませんが)注意が必要なのがスカイライナーの始発駅が上野駅は上野駅でも京成上野駅であること。
上野駅内をいくら探しても、スカイライナー乗り場がなく、駅員に聞いても対応は無愛想で…妻の機嫌も次第に悪くなりました(;´艸`)ぁぁぁ
結局、朝から汗だくにはなりましたが、走ってなんとか間に合いました(ヤレヤレ)。 9時に成田空港に着き、かねてよりマネーパートナーズで予約していたユーロを窓口で受け取り、 そしてその足でテレコムスクエアまで行き、フランスで使用できるJCBフォンをレンタル…。
怒涛の流れです。
※ちなみにマネーパートナーズでの、外貨両替は僕が旅行した時点では、 国内の銀行、海外のATMや両替所に比べ一番お得でした。口座を開設したりと幾つか面倒さはありますが、 余裕のある方、少しでも手数料取られるのが無性に腹が立つ方は利用をお勧めします。
上記スムーズな流れは緻密な事前準備の成せる業ですが、妻はそこにはあんまり関心を示してくれず、 ただ『JALのご好意で、予約していたプレミアムエコノミーが急にビジネスクラスにアップグレードされるというサプライズがないか』 ということのみ、ご執心のようでした。
妻に背中をせっつかれつつ、実際にJALカウンターで『ビジネスにアップグレードできませんか!?』と勇気を振り絞って尋ねてましたけど、 即答で『無理っす』と気持ちよく切り捨てられました///orz///ズゥゥゥゥン
実際のプレミアムエコノミー席はこんな感じ↓
案外良さそうに見える外観ですが、感想としては6時間程度が限界かな、と。 というのもお尻が痛くなりますね、やっぱり。妻も体の節々が痛くなって、寝辛かったとぼやいていました。
一応、シャンパンはプレミアムの特権として飲めるから早速注文。食事はエコノミーと同じです。 JALなので、不味くはないですが、シートの環境のせいで、食事も十分に楽しめず。
12時間近くの飛行の旅の末、遂にシャルルドゴール空港に到着です。 パリでは、既に夕方の時刻。僕らは今回、『JALパックのランドオンリープラン』だったので、 出口のところでJALの方にピックアップして貰いホテルへ移動しました。
今回のホテルは、利便性とパリらしい少し古風な雰囲気から「エドワードⅦ」を選びました。 HPを見て分かるように、オペラ通りに位置し、オペラ・ガルニエがベランダから見れます。
普通はネ。
ただ、今回僕らに用意された部屋は反対側の部屋…(´・ω・`)
オペラガルニエが全く見えない!!楽しみにしてたのに。
…まぁ、大通り側ではないので逆に言うと、夜は静かでしたが…。
室内は比較的綺麗にされていましたが、バスローブやスリッパは1人分のみで、歯ブラシはそもそもありませんでした。 ここらへんは日本のホテルのサービスの方が圧倒的に上ですねぇ。また、 無料wifiが使えるという前情報だったんですが、『有料』になっていたのも誤算でした。
ちなみに到着したのは7月14日、パリでは革命記念日ということでパリ祭でした。 22時からエッフェル塔での花火大会が始まるという話でしたが、 なにぶん夫婦ともども体力的にはヘトヘト…。一応、22時前に仮眠を取ってた妻を叩き起こし、 『行く?』と聞いたら「寝る」と即答だったので 僕もそれに従い、パリ初日はこれにて終了。
午前はJAL PACKでパリ市内観光ツアー。45EUR/人でした。ちなみに、こういったツアーは 事前予約で割引等のキャンペーンが行われることが多いので、旅行前に色々なツアー会社のHPを チェックしていた方がいいと思います。
※特にJCBカードをお持ちの方は、JCBパリ・ラウンジ利用はもちろん、 JCB優待ガイドも参考にされるといいと思います。
パリ初めての方は、市内のオリエンテーションを知る上で重要なツアーだと思います (面白さというよりは今後の為に…という意味でオススメ)。
凱旋門、エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、ノートルダム大聖堂…
夢見ていたパリが一気に目の前に現れては、消えていく(笑)
上の写真は、言わずもがなのエッフェル塔です。
1ヶ月前の時点でHP確認したら、既に予約が一杯で昇ることはできませんでした…(当日予約なしだと数時間並ぶという噂)。 パリ旅行予定している方は2ヵ月前ぐらいには予約していた方がいいかもですね。ただし、エッフェル塔は登らず周りから 眺めている方がいいという意見もあります。
ツアーの最後はサクレ・クール寺院へ。
丁度、寺院内に入った時には11時のミサの最中、 もともと寺院内は写真撮影が禁止でしたが、関係なく撮影する観光客多かったですねヾ(`Д´*)ノ
ここは、スリが多く治安があまり良くないという噂でしたが、全然平気でした。ただ、寺院の横に、 画家が集うテルトル広場があります。ほぼみなさん日本語で声を掛けてきます。 ちょっとウザいような気もしますが(笑)、絵は流石に素晴らしいデス。
頼むと似顔絵を描いてくれますが、確か日本円にして数千円が相場のようで、高い…のかな? (本物の職業『画家』、なのでそう考えると安いのかも…)
ここで母娘1組が土産物を買うためにツアーグループから勝手に離れ、行方不明な上に予想通り 集合時間内に戻ってこない事態に…。
しかし、実は午後は午後で僕らは別の会社主催のヴェルサイユ宮殿半日ツアーを申し込んでおり、 早くしないと間に合わないという緊迫した状況になりました。 そんな中、突然のスコールに襲われるというタイミングの悪さ。
ひとまず、1組を除いてはバスに戻り、ひたすら待つこと20分…。妻の貧乏ゆすりが極期を迎えようとしていた矢先、 探しに行っていたガイドさんと、問題の母娘がやっと戻ってきました。
娘さんは「すみませ~ん…」(ノД`)・゜・。 と、ひどくバツの悪そうな表情と声で謝りながらバスに入ってきましたが、 驚いたのがそのお母さんの方で、
なぜか逆切れしているご様子で、「す、み、ま、せ、ん、で・し・たー!!| `Д´|ノと 謝り方も完全に本意ではないことアリアリな言い方…。雨に濡れたから機嫌が悪いのか?
流石に怒りが湧いてきましたが、とりあえずは帰ってきたズブ濡れガイドさんに事情を説明し、 自分らだけ、本来の解散場所の前、つまり次のツアーの集合場所でバスを降ろして貰い、 なんとか予定時間に間に合いました(ふぅ)。
次のヴェルサイユ宮殿半日ツアーをお願いした会社は「みゅうトラベル」さんでした。
どでかい大型バスに、参加者は僕ら夫婦を含め6名のみ…なんとなく気まずい。 バスで移動中に、「明日以降にも使えるランチクーポン券を販売しています!」と説明があったので、すぐに買ってあげました。
まずは小トリアノンに。マリー・アントワネットさんのお庭ですね。
王妃の村里、一番の写真撮影ポイントらしいです。
雲行きが怪しいと思われるでしょうが、実は結構雨ザーザーでした。
まだ天候が優れていた時、ガイドさんが庭を歩きつつ
「実は私…
ここの庭を紹介している時に雨降ったことないんですよ!?」
と場を沸かせた5分後に雨ザーザーですよ。
こっちも気まずいじゃないですか、ガイドさん。
小トリアノンは本当に小さな別荘という感じで、特に見どころはなし。
本当はじっくり見たかったんですが、時間も限られていたので大トリアノンも省略し、ヴェルサイユ宮殿に移動しました。おそらく、本当は1日がかりで回らないと難しいくらいに、敷地が広いです。
実は訪れた当日は、前日に宮殿がお休みだったこともあって、2日分の観光客が押し寄せるという超混雑ぶりでした(´。` )
どんだけ混んでいるかというと…
写真でも納まりきれない長蛇の列。
これから自分らは一番写真左端の列に並ぶわけですが、写真では切れています…(^-^;) 写っている人はほぼ全員並んでいると思ってください。
結局、入館までに1時間半ほどかかり…ガイドに言われた言葉が…
『帰る時間がありますので30分で出てきて下さい』
という鬼命令。
広大な敷地、物凄い行列…正直、人込みのせいで身動きも取れない状況でして、 部屋から部屋に移動するのすら厳しい(;´ρ`)
最初からダッシュ!で、出口を探しつつ宮殿内の部屋をチラ見しつつ、 『時間内に出口に辿り着くことが目的』となっている変な構図(笑)
案の定、はぐれちゃうカップルが出てきてましたが…そんな中、撮れた写真をいくつかピックアップしときます。
宮殿内は壁画や金だらけで豪華ですねー。
注目して欲しいのは『人の数の多さ』ですが(笑)
ここは大広間だからいいものの、小部屋・廊下にもウジャウジャいます。
これが最も有名な『鏡の間』です。欧米人の背丈が高いので、写真的には邪魔。ここも人が多いです。
この時点で残り5分くらいになり、迷路の中、汗だくで焦ってました。
ナポレオンの戴冠です。ルーブルにも同じものがあります。 同じ作者、ルイ・ダヴィットさんが書いています。こんなデカい作品をよくもまぁ2つも作る気になったわ。
1作目は3年がかり、2作目のこれは14年ががりだとか…。
同じ作品なのですが、当時のルールで、完全コピーは許されなかったようで、ちょっとだけ変えているところがあるそうです。 絵の左端側に立っている女性の衣装がルーブルでは白ですが、こちらではピンクになっています。
描かれているのはナポレオンの妹『ポーリーヌ』さんらしいです。
結局2,3分遅れでなんとか集合場所に到着…妻もヘロヘロでした。帰りのバスでは爆睡です。
パリに帰り着いたらもう夕飯どき… 初日にJALパックの女性が、かなりゴリ押ししてきた『ホテル・デゥ・ルーブル』1階のレストランを予約して行きました。
8000円程度のコースでしたが、これがワインや食事が微妙…。 JALパックの女性の顔を思い出しつつ、妻と苦笑い。
時差ボケと日中の疲れ、そしてワインで意識が遠のき、気付いたら二人とも寝てました。
二日目終了。
三日目ですが、午前中にムクッと起きて、9時から開店する JCBプラザ・ラウンジ・パリに向かいました。
①ミュージアムパス購入
※パリの美術館等を入り放題なのでお得で早い
②オープンツアーバス一日券購入
※パリ市内を周遊するバス乗り放題で本当にオススメ
③セーヌ川ディナークルーズの予約
④無料wifiの使用、朝ドラ視聴、無料コーヒー
人も少なく、あまりにも居心地いいので滞在中2,3回来てしまった(笑)
JCBの次に寄ったのがギャラリー・ラファイエットです。 ここはパリでも特に観光客に有名な総合デパート。ほぼ全てのブランドが揃ってます。
1日に175.01€を超えると12%免税される仕組みがフランスにはありますが、 そのやり方を丁寧に教えてくれる日本人カスタマーセンターも地下に併設されています。
実際に入ると、中は凄い人・人・人…と大きな声・声・声
ほぼ中国人で埋め尽くされています。
昔は日本人だったようですが、世界経済の変化か、いまは中国人ばっかり。
人が多すぎるので、どこの店も入店制限があります。オペラ座のLeppetoも露店でしたが人気店なのか入店制限してましたね。
天神イムズのような構造に一部なっており、天井がキレイで有名。
買い物を少し済ませた後は、マドレーヌ寺院に移動。ここは、映画「ダ・ヴィンチ・コード」で有名になったマグダラのマリアを崇める教会です。
前日にお世話になった『みゅうトラベル』のお姉さんがオススメする、マドレーヌ寺院1階の食堂でランチをすることにしていました。
ここは慈善事業としてやっているところらしく、職員はみなさんボランティアみたいです。
でっかい寺院の横っ面にちょこんと隠れて存在する、結構分かりづらいし、知らないと一見なんの店なのか分かんない(笑)
みゅうトラベルから買った昼食チケットを受付のお婆ちゃんに渡し、 適当に席につくと、これまた別のオバちゃんがやってきて、メニューを尋ねてくるので 「コレ」、「コレ」と指差しているとなんとか食べれました(爆)
10€/人で、そのうち3€は寄付金。パリの物価は高いのでこれは格安の値段です。
見た目はかなり素朴ですが、味は本物で、結構おいしい
フランスの家庭料理を味わいたいなら是非オススメです。
サラリーマンらも利用するので混まないようにするためには11:45~12:00もしくは14:00以降に入店するのがポイント。
食事終了後はせっかくなので、寺院の中も見学。
神父さんがいて、何か話しています。観光者には少し気まずい雰囲気…。
さて、オープンツアーバスを利用して、午後は自力での市内観光です(笑)マドレーヌ寺院横にバス停があるのでここからスタートします。
オープンツアーバスですが、車内と2階好きな席に着くことができます。
最初は2階に座りましたが、かなりの日差しで、皮膚がジューシーに焼け焦げたんで、2回目からは1階に逃げ込みました(^-^;)
イヤホンを使用すると、その町々の解説が聴けます。
もちろん、日本語対応あり。
まずはシテ島にある『ノートルダム大聖堂』です。
ここも凄い熱気でした。正面の人たちは教会内の見物のために並んでます(ミュージアムパス不要)。 写真には写っていませんが、教会の横の方にも列があり、そちらに並べば、教会の上までいけて有名なガーゴイル像が見えます。
僕らは正面に並びました。教会の彫刻を近くで見るとこんな感じです。
周りが結構キモい。
教会内も人でごった返していますが、流石にステンドグラスがキレイですね(^-^) バラ窓のステンドグラス、そしてゴシック様式の代表格の建物…世界遺産です。
さて、観終わった後は、ノートルダム近くの『サント・シャペル寺院』に向かいます。
実はこちら、法務省の敷地内にあります。なんで??
なのでセキュリティチェックをまず受けます。列…長い…。
写真左にジャスティス!とかフランス語でカッコよく書かれている標識があると思いますが、あれがその法務省ってこと。
そこに勤務の方はスイスイ横のレーンから優先的に入れます。
ミュージアムパスを夫婦揃ってそれとなく警備員に見せつけていると、 僕らもそちらのレーンに誘導してくれました(笑)
理由は分かりませんが、なにか効果があったようです。
教会内は、すぐに行き止まりになります。
こんな感じ?あれ?どこにステンドグラス?とちょっと拍子抜ける内容。
妻も「・・・」と無言。
…まぁ…じゃあ…帰ろうかと入り口に引き返していると
入り口横に階段が!
そう、実は見せ場は2階にあったのです。
デデン!!!!!
おお~~~!!・・・お?横のあれなんだ?
工事中(笑)
でもやっぱりキレイ(^__^)v
観終わった後は、またバスに乗ってシャンゼリゼ通りまで移動です。
凄い人の数なので、バス移動が一番楽。凱旋門近くで降ります。
ちなみに、シャンゼリゼ通り最後らへんにそびえ立つ…
ルィ・ヴィトン本店です★
入り口前は、ほぼ中国人で長蛇の列になっています(爆)
注:写真は休業日に撮影したものです。
ここに並ぶのは時間の無駄なのでスルーです。
買い物はサンジェルマン店が圧倒的に人が少ないのでオススメ。
さて、エトワール凱旋門ですが…この周りはスリも多発しているという噂だったので夫婦揃って、
ギョロギョロ目を光らせながら、進んで行きました(笑)
ちなみに凱旋門は、一度地下に降りてから上がっていく道順となります(横断歩道はありません)。
こんな感じ、ここから地下へ。
進んでいくと行列になっていますが、ミュージアムパスを既に持っている人は無視して突き進んで結構です。
写真じゃ伝わらないかもしれませんが、この凱旋門は相当デカいです。そのため、ナポレオンが生きている間には殆ど完成していなかったようです。
観光客は屋上まで行けますが、螺旋階段になっています。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
既に歩き回っていた僕らには、かなりきつい仕打ち…妻がブツブツと不平を言いつつ、周囲にメンチ切りながら登ってました。
ただ、絶景間違いなし、なので頑張りましょう。エッフェル塔よりも正直、景観はコチラが勝っていると評判のようです。
地上階には『無名戦士の墓』があります。見えにくいですが、花が手向けられています。 第一次世界大戦で亡くなった兵士の方々を供養?するために代表者?が眠っているそうです。
軍人がウロウロ警備していますが、写真(緑の軍服きてベレー帽被っている人)で分かるように
観光客と記念撮影取られる係にもなっているようです
しかし、素晴らしい彫刻。近くで見てみると…
躍動感のある生き生きとした彫刻であり、あたかも彼らが喋っている台詞が聴こえてくるようです。 一人、パンツ履いていない可哀相な人もいますね。
本当はこの後、エッフェル塔観光、ナポレオンの墓があるアンヴァリッド廃兵院を回る予定でしたが…疲労困憊のため、 予定変更し、ホテルへ一度戻り仮眠をとりました。個人旅行はこういうことができていいですね。
これはホテルに帰る途中に撮影したものです。なんか箱の前に並んでますね。そう、あれは公共トイレです。
日本と違って、フランスではトイレは無料と有料があります。
公共トレイは無料です。少ないですが、市内に点在しています。 結局、滞在中には利用しませんでしたが、外に出て扉を閉めると自動的に水が流れるシステムのようです。 日本人的な感覚としては、排泄物を流してから⇒トイレの外に出たいものですね(^-^;)
夕飯は、ホテルでとりました。6泊滞在すると1回ディナーが無料でついてくるJALパックの特典です。
ワインも頂きましたが、正直普通でイマイチ(^-^;)客もまばらで僕ら以外は2組のカップルとゲイ1組です。 ゲイは話に盛り上がりすぎでずっとメニューを注文しないまま、話しまくってました(汗)
疲れのせいかワインの酔いもすぐに回って、すぐにフラフラ状態。
この日の最後の記憶はありません(笑)これにて二日目終了です。
三日目は、妻念願のモンサンミッシェルツアーです。
事前にエミトラベルにてネット予約をしておきました。
ちょっと50人と大所帯で閉口しましたが…
このツアーの特色として、ノルマンディーの田舎村に途中、寄ってくれます。僕らが行ったのはブブロン村というところで、とっても可愛らしい村でした。
パリは都会なので、フランスの田舎風景を観れたこの『オマケ』はかなり嬉しかったです(^-^)
こんな感じの村です。非常にのどか。
…ですが、のどかすぎて仕事してません(笑)
観光客が来たのを確認して、やっとのっそりと仕事を始める人が『少数』いる…ってぐらい(^-^;)マイペースですね。
30分ほどの滞在後、再びモンサンミッシェルに向かいます。
のべ4時間くらいのバス移動です。途中2回トイレ休憩がありますが、観光客がトイレに押し寄せるので、特に女性は『集合時間までにトイレできない』ことが十分考えられます。
添乗員さんは最初から「女性は男性トイレを使って下さい!」と勧めていました。若い女性は躊躇して、結局用を足せず… という人が続出していましたので、こういう時は気にせず言われた通りにする方が得策です。
見えてきました。羊とモンサンミッシェル、です。
バスを降りて近づいてみました。
やっぱり大きいですね~。テレビでよく見た建物が目の前にあるっていうのは変な感じです。
広島の宮島みたいなもので、昔は満潮になると島まで渡れないこともあったらしいのですが、見ての通り、最近では道路も整備されつつあって、そんな心配はありません。良いのか悪いのか。
しかし、モンサンミッシェルの裏には整備された道はありません。そして、そこを歩いて行こうとする『巡礼者の気持ちになろうツアー』なるものが外国人に人気のようです(汗)
時々、死亡者が出そうになる事故が起きているそうです(爆)どうも見えない沼があるとか。どこの世にも変わった人はいるもんです。
ところで、ここは世界的に有名な観光地でありますが、島内はほぼすべて細道です。そのため、大渋滞、大混雑となります。
人ごみは本当にひどいですが、とにかくハローキティーちゃんが目立ってます。
日帰りツアーだとこの混雑ですが、宿泊ツアーだと観光客もまばらなので、島内を自由にぶらぶら動き回れるようです。
まぁその時間帯、お店は開いてないでしょうが。
さて、モンサンミッシェルの中ですが、基本的には『欲を脱するための生活の場』のため、ステンドグラスも質素、岩壁も無骨で、照明も少ないです。
造りはゴシックもありますが、基本はもっと古いロマネスク様式。歴史上、壊されたりなんやかんやで修繕を繰り返し、様々な様式が織り交ぜあっているそうです。
添乗員さんがイヤホンで解説してくれますが、岩壁が音を遮断するので、少しでも距離が離れると全然聞こえません(泣)
ひと通り回ると、後は自由行動でした。適当に目についたお店(多分『レストラン・ホテル、オムレツ・シーフード』だったと思います)に入ったところ、 渡されたメニューの内容がサッパリ分からない状態…。仕方ないので、持ち前の『勘』で適当に指差し注文してみました。そして、届いたのがコレです。
これが、思いの他、旨い!
いやー良かった良かった。妻もポテトが大好きなので満足顔。もちろん、この貝も美味しかったです。
しかし、西洋人はなんでテラス席に行きたがるんでしょうかね?店内はガラガラで、自分たちを含め日本人2組のみ。 西洋人はテラス席が満席だったら、諦めて帰って行きます。こんなジリジリとした、熱い日差しなのに…
昼食後はお土産を買って、またパリに向かって再出発…また4時間か……。
パリに戻った時には21時過ぎぐらい。まぁまだ明るかったんですが、流石に疲れたので、この日は日本食を食べようと、 日本人がやっている定食屋さんに行きました。
ここはメニューも豊富で、丼から刺身、コロッケ等と、なんでもあります。パリに行って日本食が恋しくなったらここに行って間違いないと思います。
オペラ座近辺は和食以外に中華や韓国料理など、アジア系のお店が多数あります。高級和食店っぽい外観のお店もありましたが、外から中をうかがってみると、 接客しているのは『着物を着た仲居さん』ではなく『スーツ姿を来たオジさん』。…んーやっぱりなんか違う(笑)
食事も済んだら23時過ぎ。暗くなってくると途端に危険な匂いがしてくるので、足早にホテルに帰りました。
四日目は美術館周りです。先日購入したミュージアムパスを使用して回っていきます。
ルーブル美術館はいつでも超人気なので混雑必死です。特にモナリザ見たさに人々は群がり、スリも群がるという噂…。
そのため、広大な敷地内をスタートダッシュでモナリザにまず行きつく必要があります!
そんな事前調査にピッタリなのが、これ…
どう行けばモナリザに直行できるか地図付きで解説してくれます。
本当におすすめ、実際に行かなくても面白い内容です★
ルーブル美術館内で日本人がこの本を片手に、歩き回っている姿が散見されました。かぶってるんで、ちょっと恥ずかしい…。
しかし…こんなに下調べをしていくのは、どうも日本人くらいらしいです(笑)概ね内容に問題はありませんが、絵の配置は若干変えられていましたので少しご注意を。
開館が9時なので、8時半にはルーブル美術館に到着しました。入り口が3つありますが、地下から入って行くルートで行ってみます。
有名なピラミッドのある正面玄関は混んでます。写真に写っている、赤の入り口から入ると地下ショッピング街経由で、ルーブル地下入り口につながっています。
しかし…実際にそこに着くと、既に結構な数の人が並んでました…は、はやい!。
そして…後からやってきて押し寄せてくる中国人団体!!! 大阪のオバちゃんみたいな集団が、大声で世間話しながら『自然に、そして確実に』ズリズリと場所を奪い取って前へ前へ進攻してきます(-_-;)
妻と結託して、微妙な反復横跳びを繰り返し、防衛ラインを死守…。
なんで朝からこんなに疲れるんや(笑)妻の目も血走っています。
開館すると、ドバーッと人が流れていくので、その波の中ダッシュで目的のところへ。
詳細は省きますが、みんながモナリザに向かって階段を走って昇っていくところを、僕らは隠れエレベーターでモナリザ部屋に直接Go!(笑)しました。
すると、
なんと、
人がまだ、まばら!!!!
妻からは賞賛の声「よくやった」「でかした」。いやー下調べ大成功。よかったよかった(^-^;)しばし、モナリザを間近で見たり、写真撮ったり幸せな時間を過ごしました。
左手がまだいまいちの完成度です。つまり、モナリザさえもまだ未完の作品だったということですね。
ひと段落したところで、後は本の解説に沿って絵画を回っていきました。
↑の写真は「ナポレオンの戴冠」ですね。ヴェルサイユ宮殿にもあったものと一緒です。 こちらが最初の作品になります。先日も書きましたが、ナポレオンの妹の衣装がこちらはピンクではなく白になっています。
さて、絵画はたくさん撮ったんですが、いちいちアップすると大変なのでこのへんで…。
正直、一日じゃとても回り切れない広さです。道に迷いそう…。なので、やはり事前に見る作品を決め打ちしていた方がいいと思います。
廊下の天井さえいちいち芸術です(笑)
観る作品は厳選したつもりでしたが、それでも夫婦ともどもヘロヘロになりました…。
なんと『ミロのヴィナース』ですら、疲れたので今回パスして美術館を出ました。芸術品に囲まれ過ぎて麻痺してたんでしょうね。 今、冷静になって考えると勿体なかったなと、ちょっと後悔しています(爆)
さて、ルーブルを出た後は、近くにあるオルセー美術館へ移動しました。
徒歩10分程度の距離であり、2011年にリニューアルオープンしたばかりにしてはルーブルと違って人はそんなに多くありません。
オルセー美術館です。
ちなみに、撮影は許可されていません。リニューアルされて館内の照明をわざと落としているため、フラッシュをたかれるのを嫌っているそうです。
なので、残念ですが写真はありません。
ルーブルに比べ、近代絵画中心なので、見たままの分かり易い絵が多かったですね(写実的と言いましょうか…)。たとえば、ゴッホとかシスレーとか。 正直、ルーブルで『おなか一杯』だったので、ザーッと回ってすぐに館内をあとにしました(これも旅の後悔の1つです)。
午後はいよいよ、ショッピングです。
まずは腹ごしらえとして適当にカフェに入店。
そこで妻は、サーモンサラダを注文。きたのがコレ↓
一見美味しそうに見えますが…
サーモンが生臭く、頬張ってみると…
『ジャリジャリ』と歯ごたえがします(゚Д゚;)
野菜の砂を落としていないみたいですね。も~ビックリ。
フランスではこういう粗雑なところがあるのか、アジア人だからという仕打ちなのかはよく分かりませんが、とにかく料理はほぼ残して店を出ました。
まぁ、気を取り直して買い物へ。
ちょうど、旅行中がユーロ危機でユーロ安(1ユーロ95円)であったこと、そして年に2度のソルド中(sale)であったことからブランド品が安い安い。
もちろん、売れ残りなので品揃え(サイズ)とかがいまひとつなところはありますが、定価の50%とか普通にあって(ブランド品がですよ!?)、妻の購買意欲がどんどん増してましたが、 なにせ小心者なのでバッグ1つ買ったら満足していました(笑)
顕著なのがブラダ・ヴィトン・シャネル…といったもので、
日本での販売価格の半額近くを叩き出している状況でした。まさに驚愕(12%の税が後で戻ってきますしね)。ただ、エルメスだけはそれでも、セレブ価格でしたが…。
中国人がどこのブランド店にも詰めかけていたのが印象的でした。
さて、この日の夕食は『レストランkei』さんで頂きました。
日本人シェフのお店であり、かつ、ミシュラン1つ星★
どうしても、ミシュラン星付きで食べたかったんですが、日本語通じないとやっぱり不安!ということで、事前に日本から直接電話予約をしておき、いざ出陣です(電話応対は日本人なので安心)。
客もスタッフも日本人とフランス人が半々といった割合。
星付きなので革靴とジャケットを羽織って行きましたが、入り口で
「ジャケットお預かりしましょうか?」と優しく声を掛けられたので
『はい』と素直に脱いで、(上着を)渡した後、
着席して気が付きました。
ジャケット脱いだら僕、Tシャツ姿やん…(;´Д`)
「ジャケット返して貰いなよ」と妻にチクチク言われましたが、今更です。
ちなみに、メニューにはコース料理の値段だけ書かれていて内容は書かれていません。その日の内容は、全てサプライズにしております、とのことでした(メインのみ選択可)。
料理の写真をアップしときます。全部アップすると多いので選抜して…
正直美味しかったです(^-^)v
盛り付けやデザインは、やや奇抜ですね。料理を出した後で、客の前で最後の仕上げを付け足したりするあたりはレストランASOと似た演出。
王道のフレンチ…とはかけ離れていますので、そういうのが好みの方なら合わないかもしれませんが、日本人らしく、丁寧で細かな盛り付けはまるで和食のような一面もあって好感が持てました。
ワインも飲み易く、フランスに来て初めて美味しいと思えるものを頂きました(それまでが安物ばかり飲んでいたせいだとは思いますが…)。
疲れもあってか妻はコースの途中で、もう酔いが回っちゃって眠くて死にそうに…かくいう僕もフラフラで目を覚ますためにトイレに行って顔を洗ったりしました(笑)
海外の人のパワーはスゴい。
この日は前日行けなかった『オランジェリー美術館』に足を運びました。
モネの睡蓮があるここもまた撮影禁止となっています"(-""-)"
…のはずですが、地下にあるモネ以外の作品はみんな撮影していました。
なんで?
色んな絵画をこのパリで見て回りましたが、妻としてはこのモネの睡蓮が一番だったみたいで、長い時間をかけてボーっと絵を眺めていました。
またパリに来ることがあれば、モネの家やモネの作品をもっと展示しているマルモッタン美術館に行ってみたいものです。
モディリアーニの代表作の1つ。
アフリカアートの先駆的画商さんらしいです。
ジョニー・デップではありません。
この美術館も人が少なく、ゆっくりしたい時にお勧めです。
さて、美術館を出てからはおなかがすいたので昼食をとりました。
選んだのはラーメン店。
ちょっと予想はしてましたが、店員のみなさん中国人です。
ラーメン・チャーハンセットを注文したところ、これも予想通りでしたが(ちょっと当たって嬉しかった)、チャーハンが…
日本の焼き飯ではなく、中華料理の蟹チャーハンでした。
お客さんも面白い。
餃子をナイフとフォークで食べます。
文化の違いって興味深いです。
おなか一杯になったところで、観光の最後の名所としては、僕らが宿泊したホテルに最も近いけど、なぜか行かなかった『オペラ座』です。
オペラ座は街の中心街にあり、スリが多いことで有名です(*_*)
僕らもめでたく(笑)?、初めてスリ(する集団)に出会いました。
一瞬にしてワーッと何人かに囲まれました(;'∀')
JALパックの方が『集団で取り囲まれたら、すぐに財布をスラれます』と注意していたことが瞬時に脳裏をよぎり、
僕はその集団を高速反復横跳びで抜け出しました(笑)
そして、バッと後ろを振り返ったら
もういない…。
凄い集団でした…まさか瞬間移動まで使いこなせるとは。
隣にいたはずの妻も僕を置いて、遠く前方の方に逃げていました…。
気を取り直して、オペラガルニエに入ります。ここはミュージアムパスは使用できません。チケットを施設内の券売機で購入する必要があります。
妻は『オペラ座の怪人』が好きなので、とてもここを気に入っていました。
シャンデリアすごい!!
さすが元祖シャンデリアです。ツアーを申し込んでいる欧米人が写真に写ってますね。日本語版はないようです。天井は少ししか映ってませんが、南フランスの画家であるシャガールが描いたもののようです。
ヴェルサイユ宮殿?と勘違いそうな『グラン・ホワイエ(社交の場)』。案外、こちらの方が素敵かもしれません(人少ないし)。
フランス最後のディナーは「セーヌ川クルーズ」です!
ベタですが…一度は体験すべきかと思ってJCBに予約とってもらいました。
JCBの方は船の乗り場には自力で向かい、「行けば分かるさ」とかなり適当な感じで言ってましたが…
エッフェル塔近くの船乗り場は
写真のようにいくつも船があり、ツアーコースによっても船が異なるので
行っても全然、どこに行けばいいのか分かんなかったサ( ゚Д゚)
日本語も通じる人いないし、日本語窓口もありゃしませんので、時間ギリギリで行くと危険です…。
途方に暮れる僕ら。
仕方ないので適当に目についた窓口に並んで、受付のお姉さんに、予約した内容を記載した用紙を見せ、凄く困った顔してオロオロしている姿を見せたら、
なんとなく通じたのか、「あっち」って指さされたので、そこにバタバタと移動し、本物の受付になんとか辿り着いて会計した後、 また「あっち」って指さされた方にバタバタ移動すると、僕らが乗るべき船があって、時間内に滑り込みで乗船…(汗)
ヤレヤレです。
クルーズでセーヌ川を眺めていると、川沿いで多くの市民が椅子に腰かけたり、読書したり、語らったりと楽しんでいます。
ディナークルーズも終盤になると辺りは暗くなり、再びエッフェル塔に帰ってきます。
エッフェル塔は、ピカピカと光り始め、写真のようにオレンジ色のライトアップに切り替わりました。
ロマンティックでござる。
ディナークルーズ、最高でしたが…ケチつけるとすれば料理のサーブはえらい遅く、デザートが運ばれた時には、既に船着き場に到着していました(爆)
まぁパリということで、ご愛嬌なんでしょうね。
船を降りた後はタクシーに乗って、ルーブルへ。
ライトアップされてます。これが噂の東芝LED…。
黒人の怪しい兄ちゃん達がうろちょろしてますんで、ご注意です。
この後は徒歩でホテルに戻り就寝。
翌朝、JALパックにお願いして、空港まで連れて行ってもらいました。
ロワシーバスなどを利用するなどして自力で行く方が安価ですが、 やっぱりパリは初めてなので「念のため」がお金で払えるものなら払って「安心を買います」。
空港に着いたら12%の免税処理をしましょう。
免税処理は窓口ではなく、空港にある機械のバーコード処理で簡単に終わらせることができますが、実際は、壊れていましたので、結局僕らは窓口に並びました。
なので、今後パリに行く人は、窓口に並ぶんだと諦めて時間に余裕を持って空港に着いていた方がいいかなと思います。